ビデオ監的スコープ実験(その2)

20040704 「い」

 7月4日の茨城県営ライフル射撃場での県民総体の時に、タカハシの天体望遠鏡鏡筒FS-102(口径102mm, 焦点距離820mm)のビデオ像を録画してきました。6月20日に同じく、当日は朝から晴れていて、陽炎が多く(seeing極悪)観測コンディションとしては良くありませんでした。画像はその分割り引いて見てください。実験3で陽炎の状態をビデオクリップにしてあります。約1Mbyteありますが、回線の太い方はどうぞ。

ビデオ画像の計算機への取り込み方法等は前回と同じです。

結果・考察:FS-102では焦点距離8360mmでも十分実用的で、像の明るさ、コントラストとも問題ありませんでした。

すでに述べたとおり、晴天下での使用で、焦点距離5000mくらいまでならFS-60Cでもほとんど問題ありません。また、撮像範囲から考えても、50mの種目では、これ以上の焦点距離の必要性は無いと思います。

当然FS-102ではFS-78よりコントラスト、分解能とも一段上ですが、100mまたは300m競技でないと真価の発揮はないでしょう

結論:SBで普通のコンディションならFS-60Cのシステムでまったく十分。

TODO:笠間の150m、長瀞の100mと300mでの実験。

鏡 筒 エクステンダ
レンズ使用
エンクステンダ
チューブの数
接眼レンズ TCA延長
の有無
観測
焦点距離
画 像
1 FS-102 なし 0 PJ20 なし 3500mm
2 FS-102 なし 0 PJ20 あり 4950mm
3 FS-102 あり 0 PJ20 なし 5990mm ビデオ像
4 FS-102 あり 0 PJ20 あり 8360mm

追加考察:FS-102の102mmのレンズでは1.14"離れた2点、すなわち50m先の、約0.27mm離れた2点を見分けられる。光学解像度が撮像系の能力に見合うのは横幅8cm位を写しているとき。

システムの全景はこんな感じ。

こんな大砲みたいなん誰も使わんよね。

この試合の自由姿勢競技では、この状態で30発打ちました。

実は、第1発目を撃ったところ、スコープでは確かに入っているのに、モニターに弾痕が写らない。

げげ、またやっちまったかと思ったら、ビデオは隣の人の標的を写してました。ちゃんちゃん。確かに右の写真でも鏡筒がばかに左を向いているわぃ。

文責・著作 「い」

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